【特別コラム】
<リズミィ終了実際の理由>


 実際に他の会社と連携がいかなくなった場合、そういう理由でなくても「親会社との連携作業が上手く行かなくなった」と いうことに表上はなる場合があるらしい。

 これには理由がある。どちらが悪いにしろ、争いを起こしているという事は 双方に様々な誤解等を生む可能性もあるし、何より印象が落ちる。
 これがもし「コンプライアンス上、理由は明かさない」ということになったら クライアントユーザーが様々な仮説を立て、やはり噂や議論となり、 他サイトで特集され、余計な噂・事実でない事などが流れてしまう。
 例えば、アイドルのスキャンダルは、売れていない人だと名前を売る良い宣伝になるが、 売れている人のスキャンダルは、悪影響極まりない。

 以上の話を考慮してみても、何かしらトラブルがあったのは確か。お互い両社の意見は微妙に違う。
ネクソン 「『ちゃんとアップデートする』ということを契約内容に入れてある」
※Ryzmeの終了したという事実があるので、契約内容にはそういった物が書かれている

T3エンターテイメント(開発元)→ 「日本でのオーディションサービス中断はゲームの問題ではなく、 該当のパブリッシャー(ゲームのマーケティング・広報・販売を行う会社のこと。今回の話の場合、旧日本AuditionのSeedCになる。 デベロッパーがT3)が音源を確保する事が出来なかったから」
※わかりやすくまとめれば「SeedCが曲の確保に失敗したから」ということか?

SeedC(Ryzmeの会社)→ 「(T3エンターテイメントと)お互いの認識や今後指向する方向性での折り合いがつかなくなった」
※わかりやすくまとめれば「話し合いがまとまらなかった」ということか?
 まぁ、どっちにしても日本は世界の中でもかなり著作権が厳しいと言われる国。 逆に中国は甘いが、日本ではJASRACに申請すれば1ヶ月単位の申請だし、日本と韓国の著作権の仕組みは全く違う。 許可が下りるまでに時間もかかるし、著作隣接権 (例えば、CD音源をネットで流す場合、その歌っている人達や製作スタッフだけではなく、 CDを発売しているレコード会社までにも許可を取らなければならない)までもが全て厳しい。

 そもそも、ダンスゲームという音ゲームというものなのだから、音楽が重要視されているゲーム。 ユーザーが満足行かないゲームではやっていても意味がない。 ちなみにこういう業界は、他会社との交渉上で上手く行かないことが多く、他オンラインゲームでも そういう事で終了したオンラインゲームもある。ユーザーの心配は日々尽きないのだ。

 さて今回のお話は、意外に簡単なもので全てにおいて、大人の社会は厳しいと痛感させられるお話。  

2006/9