シミュレーションラブ

ニートはニートの悩みがあることを知らない一般人は、幸せだね。

「Pure Soul~想い出の雫~」プロローグ1

 あまりにも当方、忙しくなってきたので、同人誌として没となった”あの”伝説のサイトの「Pure Soul~想い出の雫~」原作版(未完結)を順次、再アップしていきたいと思います(なんちゅう場繋ぎっ!!)。

 知らない人の為に明記しておくと、当サイト「ツンデレオーディション」などが出来る前からあった「ココロのドアを開けて見て。」で掲載されていた小説的なお話。携帯小説というものが、今では流行っているが、それ自体もまだ流行っていなかった時代にWEBサイトでコツコツ見れるように意識した執筆をしていたみたいなので、1回1回が短い。
 今から5年以上前に掲載(しかもその掲載する前の期間も長かったので実際はそこからさらに数年前)されたお話なので、話の良し悪しにかかわらず、懐かしさいっぱいだ。

 見たことある人、ない人も、暇つぶしとして読んでおこう。

目覚めの朝は女から。
 早起きを3文の得ということわざがある。俺は、そんなの言葉は全く信じない。もし信じたとしても3文しかとくできないのでかなりの損である。どうしてこのことわざが出来たのか全然わからない。むしろ、作った人に聞きたい位だ。くだらないことを夢の中で考えながら、確実に朝を迎えようとしていた。

「おはよ~!!!!」
そんな声がして俺は飛び上がった。
「うわっ」
いきなりの声で目覚めたのはいいが、部屋の中がまだぼやけている。
「どうしたのっ?」
「どうしたのじゃなくて、どうして彩加は俺をすぐ起こしたがるかな・・・」
「だって、窓が開いてたから今日は入っていいのかな?と思ったんだもん。」
「誰もそんなこと言ってないぞ?」
「え~っ、暗黙の了承だったんじゃないの?やだなぁ~。いいから、早く顔を洗ってきなさい!」
「親じゃないんだから、そういうこと言わないの!それに、毎日お前に起こされてみろ、部活の試合で倒れちまうよ」
「(*・ε・*)ムー、どうでもいいけど、あなたパンツ一丁だよ?」
「あっ・・・。」
「こらー!!!!ここは俺の部屋なんだから出て行きなさい!!!!!!」
「誰も健君のパンツなんか見たくないよ~ぉ!だっ」

 こうして騒がしい朝が始まった。
 俺の名前は、安藤健一(あんどう けんいち)。 もう既に高校3年生だ。昼寝が趣味で、体を動かすことは一流・・・とは行かないが、 とにかくサッカー部に入っている。俺のことはどうでもいい。 毎日勝手に俺の家に忍び込む女、音海綾香(おとみ あやか)という女が俺の家の隣に住んでいる。 この女とは世間で言う『幼馴染』という間柄である。 家の玄関は寝る前に俺の親が閉めるので、この女は俺の部屋の窓からに勝手に入ってくるのだ。 なぜ勝手に入ってくるようになったのかはよくわからないが、俺の家は2階建てだ。 何しろ、俺の家の隣に綾香の家がある。そして、俺の部屋から綾香の部屋が見える。 どういうことなのかというと、綾香の家から俺の家まで軽くジャンプをすれば、 窓から窓まで届くのである。 だから、俺が鍵を閉めなければ綾香が俺の部屋に勝手に入ってこれるということである。 ちなみに、俺の部屋は窓をめったに閉めない。 網戸がついていないのが欠点だからか、酸欠を恐れ毎日窓を開け放している。 虫は全く入ってこないが、余計な女は入ってくるということだ。 やめてもらいたいが、嫌というわけではない。 ようするに、綾香がこちらに来るのを止める理由がないということなのだ。 それに、綾香のおかげで俺は毎日部活を遅刻しないし、親よりおいしい料理が食べれる。 そうそう、俺の親はほぼ24時間以上働いているので夜遅くに帰ってきて、朝早くに家から出て行ってしまう。 それだからか、親との会話はほとんどない。しゃべるとしたら土日だけだ。

 着替えを終え、部屋に戻ってみると勝手に俺の布団で寝ていた。かわいい寝息を立てている。
「はぁ…またかよ…」
そう思うと、俺は布団が乱れていたので、布団をやさしくかけてあげた。

 朝食というのは、めんどくさくてめんどくさい。だから、俺は朝は何も食べない。 と、言いたいところだが、結局のところ綾香にいつも作ってもらっている。 朝起きたら既に親はいないし、何より綾香の手料理はおいしい。 今日は綾香が俺の部屋で寝てしまったので、手短に冷蔵庫の中にあったコカコーラを飲み干し、 既に玄関に用意されている学校部活用のスポーツバックを持って、早々と外出をした。 大きなあくびをしながら、学校に歩いていった。

2へ続く。

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Posted by iamweak - 2009年04月18日 14:13

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