シミュレーションラブ

ニートはニートの悩みがあることを知らない一般人は、幸せだね。

「Pure Soul~想い出の雫~」プロローグ3

 ストーリー展開は早い。なぜならば、当時の執筆方法としては概要のようなものを執筆した上で、それらをなぞるように、さらに文章と文章の間へ執筆追加するやり方が書き方だったらしい。実際は、公開前はそんなことを忘れていたので、誤字脱字のチェックもしておらず、ところどころ確実に文章がおかしいところも見える。
 それらも今回は原文ママに公開しているので、ご承知いただきたい。

学校生活=憂鬱
 「おはようございます。今日もお知らせは何もありません」
 俺のクラスを総括するやる気のない先生は、適当にそういって出て行く。 やる気がないのは個人の自由だからどうでもいい。それは校長先生が説教するだろう。 問題は、必要な情報を生徒達に教えないということだ。 この間なんか、飼育委員の仕事を伝えるのを忘れてウサギが1匹死んだという。

笑えねぇ。

 綾香は俺の隣の席だ。だからいつもちょっかいを出してくる。 ある時はシャーペンで突いたり、いきなり笑ったり、俺の机をあさったり、 ノートを見せてくれたり、シャーペン忘れた時は勝手に俺のバックを開ける。 別に嫌じゃない。嫌じゃないけど、やめてほしいとも思わない。
どうせ、あとで「今日はシャーペン貸してもらったからジュースを奢ってあげる」とか言ってくるかもしれない。
 そんなもんで、1時間目、2時間目と続けて授業をしていった。 言っておくが、今現在の季節は夏だ。夏という言い方は少しおかしい。 世間では冬と言うらしいが、俺にとっては夏だ。10月29日。 温暖化現象で地球が暖かくなってきている。これほどまでに暑いとは・・・。 まぁ、俺が朝から部活をしているからだろうけど。 3,4時間目と続くと必ず眠くなる。=俺は寝なくてはいけない。 授業は真面目にやっていないので、成績が悪い。 『部活人間ー』とクラスメイトに叫ばれたことがある。
「そうだなぁ、そうかもしれない。」
「えっ?」
隣の綾香が振り向く。
「どうしたの?」
やばい、いつもの癖が出てしまった。
「いや、なんでもない。」
「また、独り言?」
「いいから、授業に集中する!」
「はぁ~い」
綾香は授業に集中しなさいというと必ず集中する。 俺みたいになりたくないという現われなのかもしれない。 だが、俺は少し参った。そもそも、俺独自の目標、いやモットーは5個が限界だ。 『独り言を直す』なんて七夕の短冊にもかけない。 ま~、短冊自体あまりやらないが。
 ってことで、俺は寝る。先生が何か喋っている間は、心地よく眠りに入ることが出来る。 特に、数学とか理科の公式とかが一番寝やすい。 これは、授業というより、催眠術にかかっていると言った方がよっぽど性に合っている。

 しばらく寝ているとチクっと誰かに突かれた気がした。
「おわっ!」
瞬時に俺は妙な声をあげて起きる。自分でもわからないような大きな声を上げてしまった。 みんながいっせいにこちらを向く・・・。

シーー( ̄、 ̄*)ーーン

 俺は、ゆっくりみんなを刺激しないように座る。こんなことをするのは隣で「クスッ」って笑う奴だけだ。 クラスのみんなは何事もなかったかのように教室の黒板を見た。
「クスッ」
・・・。
「おい、綾香!気持ちよく寝ているところで起こさないでよ!」
周りに聞こえないように、こっそり俺は綾香に言う。
「授業中寝ているのがいけないんだも~ん」
やっぱ、こいつどうかなりたいのか?!


 この学校には学生食堂がある。だが、昼食事にはよく混むので、あまり好きじゃない。 そんな訳で今日も教室で購買で売っていた『焼きそばパン』を口にした。
「あ~ぁ、なんだか誰かに起こされたから、今日はやる気が吹っ飛んじゃった」
わざわざ、大きな声を出して綾香に言う。
「私のシャーペンがあなたのホッペを、チクッって勝手に刺しちゃってごめんなさいね!」
なんだかよくわからない謝り方を綾香はしてきた。
 俺たちは幼稚園生のお昼の時間みたいに向かい合って座っている。 生憎うちのクラスの連中は、朝が苦手なのが多いらしく、ほとんどが食堂。 何も、自分のクラスだけではなくほかのクラスも食堂なので混みすぎて困るのだ。 おかげで、こちらの教室はガラガラ。だから、誰も見ている人がいないということで普通に2人きりで食べている。 むしろ、追い払うのもめんどくさい。
「今度からはさ、優しく起こしてくれよ。朝も、昼も。」
「私はね、朝も昼も夜もいつでもあなたが寝ている顔を見るのは好き。 だから激しく起こさないし、そっと寝かしてあげるときもあるわよ。 だけどね、あなたの為を思って起こしてあげてるの。わかる?この気持ち。」
綾香はいちごプリンを食べながら、俺を見ている。 どうやらこの状況、説教されているらしい。
「部活で忙しくて疲れるのはわかるけどね、いくらなんでも健君は勉強しなさ過ぎだと私は思うんだなぁ~」
「それは俺の問題だよ。そんなことよりも、お前が俺を起こしている間にどんどん授業が進んでいくんだぞ? 俺のとっても起こされて機嫌が悪いし、綾香自身も俺に気を使いすぎて授業が頭に入らない時だってあるんじゃないの?」
「あるわよ。だから、健君にはちゃんと勉強してほしいの。」
勉強してほしいの・・・ってあんたは俺の保護者かよ! でも、たしかにそれは一理ある。 人の気持ちを考えて行動する綾香だから、やっぱこういうことに関しては・・・。 綾香を俺は見つめる。 触ってみたくなるようなショートヘアー、綺麗でキュートな顔、つぶらな瞳、潤っている唇・・・。 これは男ならイチコロなんだと思う。 だけど、俺にはさっぱり綾香という生き物がわからない。 身近にいすぎた障害かもしれないが俺にとってはちょうどいい。 少し距離を置くだけで、俺自身禁断の行為に走ることは無いからな。 どちらにしても、性格上は成績で言うと満点は取れるだろう。
「何?そんなに私かわいい?」
いつのまにか俺は、綾香を見つめっぱなしだったらしい。
「あほ!」
そうやっておれは、コツンと綾香のおでこを軽く叩く。
「あー、ひどーい。セクハラと暴力~っ♪」
ほんと、子供っぽくて付き合ってられないな・・・。

4へ続く。

Copyright(C)2004~ [ココロのドアを開けてみて。] All rights reserved.
Posted by iamweak - 2009年04月20日 00:04 | トラックバック (0)

この記事のトラックバックURL


※TBは、当サイトへリンクが無いと自動拒否されます(承認制)。記事に関係ないTBはご遠慮願います。

この記事に対するトラックバック

この記事に対するトラックバックはまだありません。



Powered by Movable Type 3.33-ja and Wandering Wind
Copyright : (C) iamweak All Rights Reserved.