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タペストリー -you will meet yourself- / light

 知っていますか。あなたがそこにいる理由を。

 

 死ぬ間際っていうのは、どうしても自虐的になりがち。それは、他の人とは違って、自身は長く生きられないという事柄がいい訳にもなり、そして、運命にもなり得るからである。

 あと半年で死ぬ主人公。手芸部であるヒロイン達は、どのような結論と主人公との距離を実現するのか。その答えは、死ぬという恐怖にあった。

 


 

 

できない私が、くり返す。 / あかべぇそふとすりぃ

 後悔している、すべての人へ。

 ここ最近、プライベートで不安定な出来事が多くてこの作品をやったからか涙腺が緩みっぱなしでした。

 ヒロインは不治の病を宣言されており、それに伴う出逢いから別れまで、考えさせられることが多い作品です。特に発売年度が2014年にも関わらず、ヒロインと主人公は恋人同士となる昔ながらのオーソドックスな作品と分類されます。他作品と違う点は、時を戻す時計を持っているのにもかかわらず「未来が変えられない」という運命に抗おうとしても結局は最後は奇跡は起こらない。

 しかし、時を巻き戻したことで主人公は経験値をため、何かを得て、幸せな何かをヒロインに与えようとします。

 

 本当はこういった前情報もなしでプレイして頂きたかったのですが、なんだかこの作品をプレイした後は自分の今ってのはなんなんだろうって、そして、今までの人生ってなんなんだろうと今一度考えさせられる作品のために、過去に後悔している全ての人にプレイして頂きたいなぁという想いがあります。

 あの時こうしていればよかったとかそういった類のものじゃなくて「if」の世界があったらこんなもんじゃないかなということを想像して、でもそれは所詮ifの物語でしょ。今を生きてくかーみたいな感覚が自身を駆け巡り切なくて胸を窮屈にさせる実感があります。

 まあ逆に言うと普段幸せな人はこの作品をやらなくてもいいかもしれませんね。


 

 

てのひらを、たいように / Clear

 当方未プレイ。

 


 

 

智代アフター〜It's a Wonderful Life〜 / key

 なぜ最後に「人生は素晴らしい! It's a Wonderful Life」なのか。

 正直、PC版はあまりおもしろくない。シナリオライターの人も全く同じなので、強くPS2版をプレイ推薦する。国語が小学生の頃から苦手だった当方は、主人公やヒロインキャラクターの心理状況を読めず、よく罰点を食らっていた。けど、この作品は違う。ヒロインの「智代」の心情が画面を飛び越えてこちらの胸に飛び込んでくるのである。

 PS2版追加シナリオでヒロインの弟の元彼女「河南子」が言っていたあの言葉がやばい。

先輩はあんたの一番大切な人だろ!!

思い出せよっ・・

あたし、全部見てたっ・・

あんたは、あたしとか鷹文とか・・ともとかっ!!

すげえがんばって・・わけわかんないくらいにがんばって・・

みんなを助けてくれたじゃんか・・!!

そしたら今度はあんたが幸せになる番だろっ!!

 好きな人を忘れてしまうことや、悲しい事を耐えて、その人の幸せや復帰を願ったり、不幸な状況の中でそばにいるだけで幸せということは、理解しにくい事です。しかしどんな状況の中でも諦めず、前を向き、それを願ったヒロインだからこそ、この作品が出来たのだと思います。

 プレイしてみれば、あのシーンで泣いてしまうことは間違えないでしょう。

 

 「そして、女王様とお呼びっ!」

 


 

 

執筆 by (C)iamweak