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距離0メートル ふたり一番近い場所――
人間の欲望は、時に人の倫理まで捻じ曲げる。
フリーソフトのような優しい涙がここにあるかと思えば、後半の事態を収拾する壮大さにしとしとと心に来る物がある。
人間がいれば、そこに愛がある。だから、AQUAという未来インターフェースが物語に登場して、物語の大部分を占めた。泣きのポイントは「愛」である。それは、恋人達の愛というよりも人がいなくなる時に恋しくなる「愛」である。
若干、プログラマやシステムエンジニアじゃないと理解し難い単語が出てくるが、雰囲気でつかめば問題ない。
そこに奇跡は起こらない―
この作品は特に「起承転結」の「転」の部分が秀逸な作品である。逆に言えば、「起承」の部分がめんどくさい位であって、退屈過ぎてジャガリコを焼け食いしていた記憶がある。その分、重要なシーンは滝のように流れる涙が出た気がするので、そんな王道反則だろっ!と一喝したいとこですが、いつの間にか目から牛乳が出てきた当方がここにいたので、そんなことは言いません。ぜひ、「転結」の部分を真剣な想いで見てやってください。
このシナリオで一番重要な部分はやはり、付き合っていたヒロインが死んでしまう悲しみにプレイヤーは叩き落されるでしょう。大切な人が亡くなった時、僕らは何を考えれば良いのでしょうか。約束が果たされなかった今、何をすれば良いのでしょうか。
ずっと……泣いていたって……
何度帰って来てって願い続けていたって……
沙耶は、帰って来ないの……
帰って来ないのよ……!
そんな奇跡、起こらないのよぉっ……!!
あなたは、今、何色ですか?
2016年7月に発売された超名作です。個人的シナリオゲーの中でも歴代上位に位置するこのゲームは、最終章に物凄い感動しました。
物語は、言葉によって人を操ることができる”言霊”使いである主人公が、里を飛び出し、ヒロインと学園生活を送るというストーリーです。
曲と相まって完全に泣かせにきてるこの作品は、ぜひネタバレがない状態でプレイして見て下さい。きっと、人生にプラスとなる影響を持つことが出来るでしょう。
空への憧れが詰まった作品。
人間が「空」に掛ける想いが強いってのは、思えば遥か昔のことだと思ってました。
けども、この作品を見ているとスタッフやシナリオライターの方が本当に空に掛ける想いにこんな強い信念があったなんて実感できます。
プレイする方に報告ですが、この作品は泣きゲーには珍しく恋愛模様との葛藤を前に出した作品ではなく、空に掛ける強い想いが物語の軸となっているお話です。主人公「ハル」は女性でしかも物語を全てクリアしても、エッチしません。よくもまぁここまでの意気込みを作品として完成させたのだと感心出来ます。
簡単に言えば、空への憧れがある人にプレイして貰いたいゲームと言えるでしょう。
当方未プレイ。
人と妖と人妖の、百鬼夜行にいざ参らん
壮大なストーリーであり、ファンタジー系ライトノベルが好きな人は、かなりの高い確率で受け入れることができる燃えゲーだ。
そして、とにかく厚い。そして、魂が熱いのである。
完全なる泣きゲー…というよりも、比率的には燃えるゲームという傾向が強い。だからこそ、「燃え」も「泣き」も欲しい方にお勧めだ。
手は綺麗に。心は熱く。頭は冷静に。
あの雲の向こうまで。 この想い、どこまでも届け―
前半はギャルゲー並に、目の前に「お前のヨメだ!」と言うヒロインふたみが現れ、ギャグも含め本当におもしろい日常を描いているのですが、後半は、神話や宗教を基にした「読む」シナリオを展開するノベルゲームです。
推理というより、どの程度話を理解するかが面白いと思う鍵じゃないのでしょうか。話を理解することによって数倍も数十倍も神作として納得出来るでしょう。特に、泣きシーンはその理解を深めないと泣けない可能性さえあります。難しい話に意欲的な人に、お勧めな泣きゲーでしょう。
ちなみに私は、ヒロイン唯井ふたみの健気さに心を打たれ、萌え死したことを書き添えておきます。
幸せなのは、酢うどんのお陰じゃないよ…
手と手を繋いで見上げた空に、ぼくはまた恋をすることを、誓った―
メインヒロイン「真紅」シナリオが見所であり、秀逸と言われている作品である。号泣するレベルの泣きゲーじゃなく、しっとりくる泣きゲーといったところか。
不思議な力で傷を治す主人公とヒロイン。あらゆる理不尽な世界の理に抗っていくそのストーリーは、感情を抑えられずにいられないでしょう。
ゴール…
思うんですが、Keyの作品は登場人物の精神年齢が低すぎるんですよね。でも、PSPでもPS2でも発売され、アニメでも好評価過ぎる作品なので、認知度は高い。プレイした当時は相当泣いた。
世界観がまた様々な解釈があるが、人間的描写だけをピックアップするとヒロインを救いたいという心理が生まれる箇所が多い。特に美鈴ルート終盤で特にそう感じる。最終的な泣き所は、晴子と美鈴の「あの」シーンが強烈過ぎる。これから歩む階段…そう信じていた時に、ゴールをする…。そのゴールとは、本当に幸せな場所。
音楽面でも素晴らしいので、世界観が理解出来なかった人も最後までプレイすることをオススメします。
この作品をプレイした後、家族とはなんぞやということをきっと再認識させてくれるでしょう。そして、中華店でラーメンセットを食べたくなるに違いありません。
当方未プレイ。近日プレイ予定。
かつて交わした約束と いつか還るべき場所へ
泣きゲーじゃないけど、とにかく素晴らしい。最後の『ココ編』で伏線が解き明かされていく過程は凄まじく、爽快感が心身を支配し、鳥肌が立つ。正直言って、これを超えたシナリオゲームを見た事がない。シナリオゲームと言ったら、間違えなく当方はこれを薦める。作中に泣きゲーの要素をもう少し加えれば完璧な作品となったはず。松永沙羅ルートのラストシーンでさらにそれを感じさせた。続編みたいのがあったら、間違えなく買いだけどね。
それからオープニングのあのセリフ、ただの宣伝文句ではない。こちらも気が付いた時には感動物。
ちなみにKIDは現在倒産し、サイバーフロントに版権が継承されている。
とにかく質のいい映画を見ているようで、CGがとにかく綺麗です。はっきり言えば、アドベンチャーゲームじゃない気もしますね。それぞれの別視点から描かれるストーリーは雰囲気重視で、こんな世界も世の中にはあるのかなと痛感させてくれます。人は寂しいから、求め合うのです。
他に特筆すべき点は、アニメ「ef - a tale of memories.」の方がめちゃくちゃ泣きました。個人的には過去のアニメの中で最高得点を付けたいところです。
アニメにしても、原作ゲームにしても、完成度が高いことが分かる作品でしょう。
―あの日。本当に世界が終わるなんて、誰も信じちゃいなかった。
最初はつまんない日常だなぁーとか思ってたけど、今までのつまんなさはなんだったのかと思うくらい後半のストーリーの素晴らしさが目立つ。
色々反則でしょ、そして、最後あれは泣くしかないでしょと思う感想で決まりである。
このゲームの終わる世界っていうのは、"本当の意味"で終わっている訳ではありませんでした。
最後はヒロインの千ヶ崎入莉の前向きな心境の変化に驚き、このゲームのプレイヤーを圧倒させ、涙をボロボロ流させることでしょう。
この世界はいつでも厳しくて、正しくなくて、理不尽でした。
執筆 by (C)iamweak