携帯電話に関するちょっとした技術的な話。
昔は一般の電話回線っていったら、ナンバーディスプレイに電話番号が表示されることさえ難しかったりしてました。警察なんかだと逆探知も時間がかかってたんですが、今では非通知でも瞬時に相手先番号がわかります。
そしてちょっと機械に詳しければ、怪しいコールバック技術を使わず、スマートフォンからVPNを通して自宅電話番号経由の発信でスマートフォンから電話を掛けたりすることができます。
こういった仕組みはIP電話...俗にいうパケット通信方式による電話通信が整備され、日本中にどこにいても(仕組み的には)どこからかけても相手への電話番号を本来とは違う番号を発信することが出来るようになったからです。現状それは法律上無理なのでそういった使い方はしませんが...。
LINEやSkypeなんかだと回線交換方式を使わず、パケット通信にて音声を伝達する手段ですがVoLTEの技術もLTEで電話が出来ます。唯一LINEやSkype等と違うのは、QoSによって音声が優先されて伝達され、途切れにくい高音質な音声を提供します。
また、2014年6月1日からはドコモでは、全キャリア/固定電話に対して無制限にて電話かけ放題という素晴らしいプランが発表されました。
実際は各携帯電話会社のキャリアを繋ぐPOIが回線交換方式のため、キャリアを超えてLTEでの音声通信が出来なかったり、一度3Gエリアに入ったら戻らない、現行スマートフォン機種ではチップが対応してないのでVoLTEに対応していないなど不便な面もありますが、今後こういった仕組みが浸透していくのは素晴らしいことだと思います。
プランの値段が高いと言われますが、実際インターネットなんてテレホーダイを知らない世代がばりばり携帯電話やパケ放題でネットサーフィンをしているくらいなので、あのころに比べればすごく安くなったとしか思えないと思います。
もっとわかりやすい例で言えば昔はパソコンなんて30万位当たり前にするもので夢のような代物でしたが、昔の30万なんて当時の感覚を想像したら恐ろしいことになります。
私はA氏と同じくそういった業界に住んでいるのでこういった技術的な仕組みだとか、昔はこんなんだったねっていう会話を繰り広げますが、一般の人はそういったことは理解しようとしません。
それは「便利になったから」という甘えでもありますし、単純に「興味がないから触れない」っていうことでもあります。
まぁ、そこらへんは今回言いたいことではないので割愛しますが、好きな人の家に電話を掛けるときのあのドキドキ感を、今の人は携帯電話で直通で本人に掛けられるために、味わえないのは非常にもったいないといつも思ってます。
誰もが一人一台携帯電話を持つ時代。
時間を気にせずずっとネットや電話を使える時代。
それと引き換えに失ったドキドキ感。
日本はどうなっていくのでしょうか。