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「イニシエーション・ラブ」 (小説)
乾くるみ/文春文庫
参考ワード 恋愛、青春、純愛、セックス、浮気、仕事
オススメ度 (大人向け)
普通の恋愛小説として読んで差し支えないです。むしろ、「2回読みたくなる小説」と打たれていますが、そのことを考えずに読むべきな作品。解説の最後の2行で驚く人はかなり驚く仕組みとなっている。そうだなぁ、ある程度恋愛を経験した大人向けな作品だと思う。
昔の情報をきっちり持っている当方でさえ、ハッピーマンデー法やら国電なんてのはたとえ知識を持っていたとしても、時代を長く生きている人しか分からない訳で、解説を読むまで忘れていた。
ようするにAサイド(以下A)とBサイド(以下B)に分かれているんですが・・・、若い人達にはオススメできない作品。
以下ネタバレ。未読の方は読むべからず。
Aはうやうやしくて、エロゲみたいな作品で(本当はこういった展開が速いのは好きじゃないんだけれども)、Bは本当にドロドロしていて、年齢が若い当方には少し読み辛い作品と言えた。
つまり、読者が考えてほしいのはA→Bに作品が続いているのではなく、たっくんがAとBでは別人物で、AとBは同じ時間帯で物語が進んでいる。ここがこの作品の一番の驚き点なんですが、読み返さないとさっぱりわからない。それにその2行の解説じゃあちょっと分かりにくい。明らかに現代人は言葉不足であり、上の下線のようにやわらかく言わないと理解できない人が多いと思う。
でも全てが繋がった時の爽快感は人によってはかなり爽快と思う作品である。元々こういったドロドロのものが苦手だからか自分はストーリー的にはおもしろくないと思いましたが、全てが繋がった爽快感では結構なものを感じる人は多いかと。
それでとにかく、マユが怖い。時間系列順にしてみればわかるんですが、とにかくマユが怖い。全てが繋がった時、Aの話も実は悲しい物語だと気が付くことになる。それにしてもドロドロしてるのってほんとやだね。昔から思っていたことだけどさ・・・。
